パリ95番バス

映画と本とアートと遊歩

ドライブ・マイ・カー

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繰り返し観たくなる映画というのに近ごろ遭遇してませんでしたが、「ドライブ・マイ・カー」は、続けて観て、二度目が面白い映画でした。TVのAmazon primeのレンタル48時間のなせる技。無精して映画館に足を運ばず、すみません。
アカデミー賞の作品賞などにノミネート、カンヌほか各国、日本アカデミー賞、片っ端からの受賞もうなずけます。
村上春樹の原作短編集を見事に脚色(小説を朗読しているような独白シーンもありましたが)、韓国、台湾含め素晴らしい俳優と静謐な映像によるミステリアスで濃密な3時間でした。
ラストの解釈は観る側に委ねられている、ともいえますが、劇中劇であるチェーホフの「ワーニャ伯父さん」の意味、様々な伏線が二度目鑑賞で見えてきて、この解釈しかない、と。ネタバレになるので、書きませんが。一度目で理解できれば良かったのにね。
付け足せば、主人公でもある赤のサーブがカッコ良かった。