パリ95番バス

映画と本とアートと遊歩

パリところどころ 美術館篇

パリ ピカソ美術館(Musée Picasso Paris)ー北斎とピカソは似ている

ピカソの作品は4点買った。うち2点は居間に飾っている。本物ではないが(言わなくてもわかっている)、部屋の装飾に悪くない、と思っている。 1点はパリのピカソ美術館で買った「ヴァイオリンと楽譜」。素材を張り合わせたコラージュで、キュビズム時代の…

ギュスターヴ・モロー美術館(Musée Gustave Moreau)

7月23日のNHK日曜美術館「魂こがして青木繁~海を越えた“海の幸”と石橋凌の対話~」にギュスターヴ・モロー美術館が登場した。オランジュリー美術館で開催中のブリヂストン美術館展で、パリの人々は、里帰りした印象派の画家たちの絵画に加え、明治の天才…

オルセー美術館(Musée d’Orsay)後篇

悲劇の二人 オルセーのヴァン・ゴッホは「星降る夜」「アルルの寝室」「自画像」「オーヴェール・シュル・オワーズの教会」がよく知られ、人気も高い。 「星降る夜」はアルル時代の作品、「アルルの寝室」はアルルでゴーギャンを待つ時の寝室の情景で、二人…

オルセー美術館(Musée d’Orsay)前篇

印象派の殿堂と称されるオルセーは、数あるパリの美術館のなかで、一番好きな美術館だ。ルーヴルが少々胃もたれする脂っこい伝統料理だとすると、こちらはヌーヴェルキュジーヌ。あるいは1950年代、それまでの映画に叛旗を翻し、リアルなテーマ、撮影と編集…