パリ95番バス

映画と本とアートと遊歩

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

二人の写真家の「読む時間」

昼寝するゾウに寄り添うようにして本を読む上半身裸の男。場所はタイのチェンマイ。 スティーヴ・マッカリーの写真集「読む時間」は表紙から目をくぎ付けにする。 クラシックカーのそばで新聞を広げるキューバの男。 アフガニスタンのカブールでは、古着が…

「黒い睡蓮」 たまにはミステリー

クロード・モネが後半生を送ったフランス・ノルマンディー地方の小村ジヴェルニーを舞台にした仏製ミステリーと聞けば、読まないわけにいかない。 睡蓮の池近くで村の眼科医の男が水死体で見つかる場面から始まり、3世代、3人の女性の話が並行して叙述され…

犬の話

犬の一生は短い。 欠点はそれだけである。 「人生はワンチャンス!」という本の巻頭にある、作家アグネス・スライ・ターンボールさんの言葉。 戌年. 我が家のウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア(ウェスティ)のルーヴル(雄)は先月10歳になり、人間…