パリ95番バス

映画と本とアートと遊歩

暗闇の中で

国民の過半数が反対した「国葬」の前日、京都の清水寺に参りました。東京方面からの修学旅行生や欧米らしき団体ツアーも多く、コロナ禍から立ち直りつつある京都、との印象でした。修復なった舞台屋根の桧皮ぶきが、きれいでした。
真っ暗闇の胎内巡りを体験し、一点の光明に梵字が描かれた石が現れると、ほっとします。石に手を置き願い事。家族の安寧に加え、この国が暗き道を過たず進むことを祈念しました。

鬼滅の刃」ブームで話題になった東福寺方丈の「八相の庭」も拝見してきました。重森三玲作。北庭の市松模様は、「鬼滅」のヒーローの羽織の模様そっくりで、若い人たちも訪れる人気スポットに。かつて、彫刻家のイサム・ノグチはこの庭を「モンドリアン風」と評したとか。