パリ95番バス

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ホテル・エドゥアールⅦ(Hotel Edouard 7)―オペラ座近くにあって便利でこぎれい


ホテルに到着して部屋の窓を開けたら、オペラ・ガルニエの正面が眼に飛び込んできた。広いオペラ通りに面したセーヌ右岸2区のホテル。ここから、南仏に小旅行をして戻ってきたら、部屋が変わっていて、オペラ座は見えず、マンションの屋根、屋根、屋根。それも悪くはなかったけど。

歩いて10分以内の距離にオペラ座、ギャラリー・ラファイエット、ヴァンドーム広場、パレ・ロワイアル、パッサージュのギャルリー・ヴィヴィエンヌがある。ルーヴル美術館も徒歩圏。そしてシャルル・ドゴール空港と結ぶリムジンバスのロワッシーバスの発着所がオペラ・ガルニエの前なので、このバスを使う旅行客にとって便利至極なホテルだ。

泊ったのがもう9年前で、記憶は薄れたが、部屋もスタッフもいい感じだったことを覚えている。値段もリーズナブルだった。最近の口コミをみてもいい評価されているようなので、質を維持しているようだ。

モノプリも近く、バス、メトロの便もいいけれど、場所の割に夜になると、オペラ通りは人通りが減り、パリらしいカフェもあまりなくて、少しさびしい感じもする。その後使うようになったセーヌ左岸、サン・ジェルマン・デプレのホテルに比べれば、ということですが。

 

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ホテル・エドゥアールⅦ

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夜明けにホテルの部屋の窓から見たオペラ座

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オペラ座オスマンの都市計画の一環として、シャルル・ガルニエの設計で1875年に完成した。金のシャチホコ風の装飾もあって少々けばい印象で、建設当時、「悪趣味」であるとかなんとか、賛否があった模様。シャガールの天井画を含め、建物内はまだ見学したことはありません

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オペラ座前の二階建てバス

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1893年創業の百貨店ギャラリー・ラファイエット。一帯はいつも人であふれかえっている。免税手続きも簡単なので、ついここで買い物をしてしまう。入館時にバッグの中身をチェックされるのが、いつからか当たり前になった

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吹き抜けの丸天井が素晴らしい。季節によって装飾は変わる

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吹き抜けを囲む各階のフロアは劇場のバルコニーのようでもある。

ゴージャス感がデパートに人を引き付ける。観光客が多いのかもしれないけれど

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ヴァンドーム広場の尖塔はナポレオンが建てた。1810年アウステルリッツの戦いで、ロシア、オーストリア軍から奪った1000を超す大砲を溶かして造ったとか。道理で無骨。つくづく記念碑や塔が好きなフランス人。広場を取り囲んでココ・シャネルも住まいにしていたリッツホテルや高級宝石店が並ぶ。

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パレ・ロワイアルは17世紀の城館で、ルイ14世も子供時代をここで過ごしたとか。1789年のフランス革命のきっかけとなったバスティーユ監獄襲撃はここの回廊からスタートしたとされる。白黒ストライプの円柱は、ダニュエル・ビュランというアーティストの作品で、建物との新旧の取り合わせが面白い

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公園を囲む回廊には、英国ブランドのステラマッカトニーなど、ブティックやアンティークショップがある。昼食時には、周辺で仕事をしている人たちがランチをする姿が。

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柴犬が散歩。「シバだ」と声をかけると、飼い主が嬉しそうに「パリでも人気だよ」

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パレ・ロワイアルの北側にギャルリー・ヴィヴィエンヌがある。

1826年にできた、アーケードのある商店街。パリのパッサージュはどれも個性があって、店もユニーク。入りづらいような店もあるけれど。