パリ95番バス

映画と本とアートと遊歩

ローランギャロス

 

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 テニスのグランドスラム4大会の一つ、全仏オープンは今年、日本では5月28日スタートとなっているのだが、その前に22日から予選が行われている。旅行スケジュールを組んだ時、全仏オープンは念頭になく、出発直前に予選に行けると気づいた。

 23日、6区のメトロ駅のひとつ、マビヨンからメトロ10号線で11駅目、ポルト・ドートゥイユが、会場のローランギャロスの最寄駅。降りて地上への出口に向かう途中、少年が会場のガイドマップを配っている。 

 地上に上がってから入口まで10分ほど歩く。直線の道で道路側は柵を設けて、横から入れないようにしている。途中で手荷物検査があり、招待者以外の一般入場者は入口が制限され、入口でまた手荷物とボディのチェック。世界から人が集まる国際イベントの警戒は厳重だ。本戦は知らないが、予選は20€で1日、どのコートを見てもOK。赤土のコートで、迫力ある試合を目の当たりにできる。

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この日は日差しが強く、暑いほどの天気。地元フランスの選手が出場しているコートは観客であふれている。日本人選手の試合を観戦し、声援を送ったが・・・。トートバッグを記念に買った。

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 帰りのメトロでパリ在住の夫妻と乗り合わせた。夫の仕事でこちらに来て1年、「うらやましい」と言うと、夫はパリの住み心地があまりよくないような感じで、妻はもう少しパリにいたいみたいなことを。以前、やはりパリ駐在の男性と話をしたとき、パリの住みにくさ(仕事のしやすさ、しにくさも関係するのだろうか)を話していた。パリは男より女性に人気があるようだ(少々短絡的だが)。旅と住むとはちがうのは当たり前で、「パリに住みたい」と公言してはいるものの、冷静になればNHKBSプレミアムの好きな番組「チョイ住み○○」ぐらいでいいのかとも思ってしまう。

 いいところ、悪いところ、それぞれの都市にはある。旅人はいいとこしか見ない、見たいものしか見ない、安全な歴史のノスタルジーに浸って、今を知ろうとしない。京都は素敵な街だけれど、気候、観光客の混雑を含め、移住対象としてはどうかね、いや住まんと京都の奥深いほんまのよさはわかりまへん・・・。話がそれた。

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 帰りの地下鉄駅で、錦織圭選手の大きな写真が目に入った。ローランギャロスではなく、ユニクロの広告だった。

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 帰国後の5月28日から本戦スタートでWOWWOWやテレビ大阪全仏オープンが中継された。ああ、懐かしの赤土コートと思いつつ見た。錦織選手のゲームはハラハラドキドキの連続だが、テクニックにうならされる場面も多く、見ていてとても面白い。残念ながら準々決勝でマレーに敗れたけれど、ローランギャロスでも人気だったようです。